『精神の生態学へ (中) (岩波文庫 青N604-3)』
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(著) グレゴリー・ベイトソン (翻訳) 佐藤良明
出版社 :岩波書店(2023/6/15) ISBN:4003860306
「学習を学習する」とは? 動物が「遊ぶ」意味とは? 関係性の病理とは? 学びの階型構造理解を通じて、コミュニケーションとコンテクストの諸形式を分析、精神の病を「個人の心」から解き放つ。中巻は学習理論・精神医学篇。第二次学習やダブルバインドの概念、アルコール依存症のサイバネティクス的観点による解明まで。
"ある種のコンテキストに身を置いたとき、それを過去の見慣れたコンテキストの型に合わせて把握するのは、人の常だ"
"どんなメッセージも行動も、その意味合いは、状況によって正負の符号を逆転する"
"自己の本性と他者との関係についての誤った前提は、総じて破壊的で醜い行動につながるものだが、そのなかでも他者を完全に制御できるという前提に立った行動ほど、確実に破壊と醜さをもたらすおのはないだろう"
"われわれ社会科学に携わる人間は、これほどまでに理解できていない世界を、制御しようとする気持ちは抑え込むのが懸命だろう。理解が届かないという事態に焦って、その不安から制御の衝動を募らせることがあってはならない"
"われわれをその一部として含む世界への好奇心を動機として研究に励む──そうした、現代では尊ばれていないにせよ、古来からの知の衝動に導かれて進むこと、そこで得られる報酬は力(パワー)ではない。美(ビューティー)である"
すべての行動科学者はその種を問わず、なんらかの意味で、"学習"(ルビ:ラーニング)に関わっている。その"学習"はコミュニケーションの現象である。
p.238
"要するに、精神的特性を持つシステムで、部分が全体を一方的にコントロールすることはありえない。すなわち、システムの精神的諸特性は、特定の部分ではなく、システム全体に内在する"
p.314
思考、行動、決定。
"要するに、精神的特性を持つシステムで、部分が全体を一方的にコントロールすることはありえない。すなわち、システムの精神的諸特性は、特定の部分ではなく、システム全体に内在する"
人間をこのようなシステムとして捉えたら、トップダウン的"管理"がいかに無理を生じさせるかということが理解できる。
"全体に対する戦いでは、部分が勝利するたびに、破滅が招き入れられる"
"メンバーは、「謙虚さ」など、パーソナルな正確を授かるように祈るのだが、そう祈ること自体すでに謙虚な行為になっている"
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